コロナウイルスの影響で在宅ワークとなり、夫婦共々日々自宅で仕事をしています。
2020年4月23日の出来事。
その日も私は自宅で、お客様とZOOMでWEB会議。
長引く会議の途中で、外から「た~けや~、さ~おだけ。1本千円~」という定番の歌が、竿竹屋トラックから放たれていました。
うるさいなあ、と思っていたら、うちの家内が階下から上がってくる音がして、書斎の扉が開きました。
すると、家内は身振り手振りのゼスチャーをしてきたので、一旦会議をミュートにしました。
家内「お父さん、さおだけ屋さんがいるから、、、、声かけてみるわ。」と。
わたし「今忙しいから、、、」
家内「前から買おうって言ってたじゃない」
わたし「そだな、いんじゃないか」
私も会議の途中だったので、適当な返事をしてしまいました。
これが災いの始まりでした。
しばらくすると、また家内が書斎に入ってきて、我が家の物干し竿のあるベランダに出ていこうとします。
こちらはまだ会議は終わっていません。
家内はベランダから錆びた物干し竿を下にいる竿竹屋に渡そうとしています。
そうこうしている間に、また外に出て何やら話をしているみたいです。
そしてまた私のところに来て、「2本で1万7千円もする!!どうしよう?!」と慌てふためいています。
私はまだお客様と会議中で、それどころではありません。
私は「主人に相談するからといって逃げたら」とLINEを打ちました。
ところが、次に家内が外に出て、また上がってきたときにこう言いました。
「もう、お宅のサイズに合わせてカットしましたよって!!」
こうなるともう断ることはできなくなりました。
「1本にしとけ」というと、
「もう2本カットしてる!!!」と。
言われるがまま買うしかありません。
私の長い2時間40分にわたる会議が終わり、やっと家内とまともに会話できるようになったときは既に家内はかなり落ち込んでいました。
事情を聞くと、最初は1本千円のビニール製の竿竹を見せてきて、これは長持ちしないと。次にステンレス製のものを見せてこれなら錆びませんと。
断れないようなタイミングで値段を告げてきます。
また、買った物干し竿にはシールが貼っていて、竿竹屋曰く、「このシールを剥がすと保証が無くなるので剥がさないで」とのこと。
そのシールには「タイガーポール」「メタルコーティングで錆びない」と。
ただ、電話番号も住所も何も情報がなく、「タイガーポール」と検索してもそのようなメーカーやブランドは一切見当たりません。
「何が保証だ!!!保証って言ってもどこにも言えないじゃないか!怒」
完全にやられました。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」という本を読んでいたので、ちゃんとした会社が販売しているのかと思っていましたが、違いました。
竿竹屋は突然現れて消えていくので、ネットで正体を調べたりする時間はありませんし、疑いもしなかったです。
後からネット検索をすると、まったく同じ手口でやられている方々がいることがわかりました。
決して完全に批判しているわけではありません。
決断して買ったのは自分たちですから。
ただ、「保証がある」という嘘はいけないと思います。
反省としては、名刺をもらったり、連絡先を教えてもらったり、車のナンバーを控えておくなりの対応をすればよかったのかもしれません。
こういった心構えが必要なことを、少しでも多くの方々に伝えられれば良いと思い、急いでブログに書きました。
ステイホーム、在宅、家にいよう、という今だからこそ、訪問販売には気をつけないといけません。